◆「スナックってオッサンの行くとこちゃうん?」と思ってた昔の自分へ
僕がスナックに初めて行ったのは、ほんの気まぐれやった。
ある日、職場の知り合いが「今、友達とスナックで飲んでるからあんたも来たらええやん」って誘ってくれて、そこからが始まり。
紹介してくれた友達の連れとも仲良くなって、そのお店に何回か行くようになってから、ママとも自然と仲良くなってん。そしたら不思議と、「また行きたいなぁ」って思うようになって、気づけば月イチペースで通ってる。
ただ飲むだけの場所やと思ってたけど、ちゃうかった。
スナックは、人が交差する“人間交差点”や。
いろんな人生歩んできた人の話を聞くだけで、視野がグッと広がるし、なにより「人間観察」がめっちゃ楽しい(笑)
◆スナックって、こんなに面白いんやで?
① いろんな職業・年齢の人が集まる
しょうもないバーやと、横のつながりばっかで同業者だらけ。話もワンパターンで飽きることあるけど、スナックは違う。
お医者さんもいれば、トラック運転手、営業マン、看護師、社長さん…ほんまバラバラ。でもそれがええ。
② ママという“ゆるい聞き手”がいる安心感
話しかけてもええし、ボーッと話を聞いててもええ。
「よう来たなぁ」って迎えてくれる、あのゆるい空気感がなんとも心地いい。
③ 「おかえり〜」の一言に、孤独が癒される
毎週じゃなくてもええ、月に一回でええ。
それでも覚えててくれて「おかえり〜」って言ってくれる。
この“居場所感”、なかなか他じゃ味わえんで。
◆僕の行きつけのスナックはこんなとこ
姫路の歓楽街の路地裏にある、小ぢんまりしたスナック。
ママは50代半ばで気配り上手で、どこか「オカン」っぽい安心感がある。
客層もバラバラやけど、アットホームな雰囲気でめっちゃ落ち着く。
しょうもないバーやと、常連の身内ノリが強すぎて話の輪に入りづらいこともあるけど、ここはそんなこと一切ない。
知らん人同士でも、自然と話がはじまる。
音楽も幅広くて、年上の先輩方が魂込めて軍歌を歌ったかと思えば、若い子が今どきの曲入れたりして、選曲のギャップで笑えてまう(笑)
何年も通ってると、年齢も重ねていくからか、最近は健康とか薬の話になることもあって、
「この薬出してもらってんけど、どう思う?」ってお酒飲みながら服薬指導がはじまることもある(職業柄つい真面目に答えてまうw)
ラストまで店にいた時は、仲良くなったお客さんとラーメン行ったり、
お酒を飲まへんママが車で家の近くまで送ってくれたりすることもあって、ほんま癒しの存在やわ。
◆スナック、こんな人におすすめしたい!
大人数でワイワイ騒ぐのも嫌いやないけど、
たまにはゆっくり喋ったり、誰かの話をじっくり聞いたりしたい人には、スナックはピッタリやと思う。
最近では、僕も一人でふらっと平日に行くこともある。
人が少なめな夜を狙って、ママとちょっと喋ったり、ボーッと話を聞いてるだけでも癒される。
「ぼっち飲みって寂しくない?」って思うかもやけど、スナックのママはプロやから全然大丈夫。
むしろ、余計な気を使わずにいられる空間やから、疲れた時こそ行きたくなる。
◆スナックは、“人と人の距離感”が絶妙や
スナックの狭い空間、あの柔らかい照明、ママの声、たまに飛び交うカラオケの音。
喋るのが苦手な人でも、隣のおっちゃんやお姉さんと適当に話してるうちに仲良くなったりする。
あの“人と人のあいだ”の絶妙な感覚。
それがスナックの一番の魅力やと思う。
もし、ガチャガチャした飲み歩きに飽きたとか、ちょっと人生にモヤモヤ感じてる人がいたら、
一度スナックにふらっと立ち寄ってみてほしい。
きっと、「ああ、こういう場所もあったんやな」って思えるはずやで。