中学生でもわかるように、「バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)」について、やさしく説明しますね。
バイオアベイラビリティとは?
バイオアベイラビリティとは、薬や栄養が体の中にどれだけ吸収されて、実際に働ける状態になるかを表す言葉です。
かんたんに言うと、
「口から飲んだ薬や食べ物が、どれくらい体にちゃんと届いて、使えるようになるか?」
を表す割合(%)のことです。
わかりやすい例
例1:薬の場合
風邪をひいたときに、飲み薬をもらったとします。
- 飲んだ薬の量が100あったとしても、
- 実際に血液に入って体に効くのは、たとえば70くらいだったりします。
このときのバイオアベイラビリティは
→ **70%**ということになります。
なぜ全部効かないかというと、
胃や腸で分解されたり、肝臓で壊されたりしてしまうからです。
例2:注射との違い
薬を注射で体に直接入れると、バイオアベイラビリティはなんと**100%**になります。
なぜなら、もう吸収の必要がないからです。すぐ血液に入るからですね。
例3:栄養の場合
たとえば鉄分のサプリを飲んでも、体に吸収されにくいタイプの鉄(非ヘム鉄)だと、バイオアベイラビリティは10%以下になることもあります。
つまり、たくさん飲んでも、ちょっとしか体に入らないんです。
◆ まとめ
状況 | バイオアベイラビリティ |
---|---|
飲み薬 | 50〜90%くらい |
注射 | 100% |
栄養(サプリなど) | 栄養素によってまちまち(数%〜数十%) |
◆ ポイント
- 薬や栄養は、「飲めば全部効く」わけではない
- 「どれだけ体に届くか?」を考えるのがバイオアベイラビリティ
- 効き目や効果を知る上で、とても大切な考え方!