薬の錠剤やカプセルを見ていると、数字やアルファベット、時にはカタカナなどが印字されているのを見かけたことはありませんか?
実はこれ、「識別コード(識別記号)」と呼ばれるもので、医薬品一つひとつに付けられている“目印”のようなものなんです。今回は、この識別コードの役割や活用方法、最近の変更事例などについてわかりやすく解説します。

識別コード・識別記号とは?
識別コードは、薬の製品ごとに付けられた独自の記号で、錠剤やカプセルなどの外観に刻印や印刷という形で記されています。英数字の組み合わせが一般的ですが、中には製薬会社のロゴマークやカタカナで薬品名が記されているものもあります。
このコードは、見た目だけではわかりにくい薬の名前や規格を識別するためにとても役立ちます。
識別コードってどんなときに役立つの?
たとえば、患者さんが持参した薬が何かを調べたいとき。お薬手帳や薬の説明書があれば内容を確認できますが、実際に持ってこられた薬と情報が一致しないことも珍しくありません。
そんなとき、薬の表面に書かれている識別コードを手がかりに、薬の名前・成分・規格などを正確に特定できます。
最近では、スマホアプリ「ヤクチエ添付文書」や書籍『今日の治療薬』などで簡単に検索できるようになっており、現場でも素早い対応が可能になりました。
最近の識別コードの変更事例
実際の変更例として「マグミット錠250mg、330mg、500mg」があります。
(上段が従来品、下段が変更品)

以前は英数字による刻印だけだったものが、現在では錠剤の両面に「マグミット」とカタカナで表記されるようになりました。
これは、薬を飲む本人や介助する人にとって非常にわかりやすく、飲み間違いの防止にもつながります。
また、以前は識別コードが付いていない薬もありましたが、今では多くの医薬品に印字が施され、安心・安全な服薬管理に貢献しています。
まとめ
薬に書かれた文字や記号には、大切な意味があります。 識別コードは、医療者にとっても、患者さんやご家族にとっても、薬の名前や用量を確認するための重要な情報源です。
これから薬を扱うときには、ぜひ「識別コード」にも注目してみてくださいね。

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