「この栄養剤は200mL入りです」って書いてあるのに、成分表を見ると「水分150g」ってなってる。
えっ?200mLって水200mLとちゃうの?なんでやろ?
実は、「容量(ようりょう)」と「水分量(すいぶんりょう)」は同じじゃないんです。
◆ 容量ってなに?
容量200mLって書いてあるのは、「この製品の体積(たいせき)が200mLありますよ」って意味です。
コップ1杯分くらいのイメージやね。
◆ 水分量ってなに?
水分150gって書いてあるのは、「この製品の中に水が150g分入ってますよ」ってこと。
水の重さ(質量)を表してるんや。
ちなみに、水はだいたい「1mL = 1g」やから、水分150gはだいたい150mLの水と考えてOK。
◆ なんで差が出るん?
栄養剤には、水だけじゃなくていろんな栄養が入ってるからやで。
たとえば…
- タンパク質(からだをつくる材料)
- 脂質(エネルギーになる油分)
- 糖質や食物繊維(ごはんやパンに入ってるものと同じような成分)
- ビタミンやミネラル
こういう「水じゃないもの」が50gくらい入ってるから、
容量200mL = 水分150g + その他の栄養分50g
っていうバランスになってるわけやね。
◆ 水分補給としてはどうなん?
じゃあ、栄養剤200mLを飲んだ(または注入した)ら、200mL分の水分補給になるのか?
答えは「NO(いいえ)」!
水分補給として考えると、150mL分の水をとったのと同じようなものやね。
病院とかで水分管理が必要なときは、「容量」じゃなくて、「水分量(g)」を見て判断するのが正確なんや。
◆ まとめ
- 容量200mLって書いてあっても、中の水分は150gくらいしかないこともある
- 残りは栄養の成分やから、水そのものではない
- 水分補給として考えるときは「水分量」を見よう!