心に火が宿る──退職する後輩とのやり取りから気づいた、ほんまの優しさ

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先日、1年ちょっと一緒に働いた後輩の女の子が退職することになった。

彼女は新卒とは思えんくらい真面目で、
いつも地味で見えにくい仕事もコツコツこなしてくれてた。
会議の準備とか、何も言わんでも動いてくれる子やった。
けど、そんな姿勢に気づいてる人は少なかったように思う。

机と椅子がきれいに並んでるのを見て
「あぁ、準備されてるな」ぐらいにしか思ってない人も多くて、
「誰がどう整えてくれたか」まで目を向ける人は少ない。

そんな中でも彼女は決して手を抜かなかった。
一言で言えば、「人材」やなくて「人財」って言葉がぴったりの子。

退職の報告を受けた時、正直ショックやった。
今後こんな子がまた入ってくる保証なんてないし、
現場からしてもめちゃくちゃ貴重な存在やったからこそ、
何とか応援の気持ちを込めてLINEを送った。


▼そのとき送ったLINEの一部

佐藤さん(仮名)がやってきたことは間違ってないから気にせんでええで👍
まじめにコツコツ頑張る姿勢、ちゃんと伝わってたし、
そういう姿勢を続けてたら、また自然と仲間も増えると思うねん。

僕自身が実際に読んで励まされた本を、少しやけどプレゼントさせてもらったよ。
忙しいやろうけど、時間あるときにゆっくり読んでもらえたら嬉しいわ。

ほんまにお疲れさま、健闘を祈ってます!


しばらくして、彼女から丁寧な返信が届いた。

「沢山救われてきました!!本当にありがとうございます!!」
「期待に添えなくて申し訳ないです😭」
「本も少し読ませてもらいました!またじっくり読みます!!」

読んだ瞬間、胸がギュッとなった。
辞める側なのに、こんな風に気遣ってくれるなんて…。
やっぱり最後の最後まで、ほんまに優しい子やったなって思った。


僕は思う。
人生100年時代や。
たった1年ちょっとの経験でも、
それが“棒に振った”ように感じたとしても、
数年後にふと笑って話せる「人生のネタ」になるなら、
それはもう立派な糧やと思う。

「嫌な人がいて辞めたけど、結果的に良かったわ〜」
って言えるような未来を、あの子には迎えてほしい。

そして僕自身も…
誰かのために書いたつもりの言葉が、
逆に自分の中に火を灯してくれることがあるんやなって、
今回のことで気づかされた。


今回の経験は、大きな出来事ではないかもしれん。
でも確かに、僕の心に“火”が宿った瞬間やった。

あの子が頑張ってる限り、
僕もこの火を消さずに、また次の誰かに渡していきたいと思う。

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